ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)

その他の海外の作家

熱帯雨林の探険(科学しかけ絵本)

『熱帯雨林の探険 (かがく・しかけえほん)』1990/1
きたむら まさお (翻訳)


(感想)
 1990年発行の少し古いしかけ絵本です。ナショナルジオグラフィック監修の子供向けの本なので、熱帯雨林の風景や動物の動きが、とてもリアルでダイナミックです。この時代のものとしては、とても大きいしかけで迫力があり、絵本の中に、熱帯雨林のジャングルが、ぎゅっと濃縮して畳み込まれているのを感じずにはいられません。
 技法的にも、飛び出すしかけ、ひっぱりしかけ、回転しかけなどバラエティに富んでいて、何度見ても飽きません。とりわけ、ひっぱりしかけの技巧の秀逸さは超一級品です。ヘビがハチドリに襲い掛かり、葉陰から蛙が飛び出すところなんか、もう……最高の宝物絵本の一つです。

・1~2ページ目:熱帯雨林の巨大な樹。
・3~4ページ目:オウギワシがサルを捕まえようと襲いかかる。サルの動きが秀逸!
・5~6ページ目:キンカジューやナマケモノの親子。
・7~8ページ目:樹を這い登る蛇。したたる雨粒。
・9~10ページ目:擬態して蛾を待ち受けるタチヨタカ。ハチドリに襲いかかる蛇。
・11~12ページ目:木の上のジャガー。食事する蛙(ひっぱりしかけの音が、鳴き声のようにも聞こえます)
   *   *   *
 科学を学ぶことができる、しかけ絵本は、大日本絵画から他にも多数出版されています。新しい科学しかけ絵本シリーズの方が、学習的な要素が強くなっていて、まるで科学博物館のそのジャンルの区画が、本の中に詰め込まれているような感じです。なお、新しい科学しかけ絵本シリーズ中に、『熱・温帯雨林探検』という類似した名前の本がありますが、この『熱帯雨林の探険』とは違う内容の本です。
 昆虫について学べるしかけ絵本には、『昆虫のなかま (究極の科学しかけえほん)』『虫たち探検』などの他、3Dめがねを使う『ページからうきあがる!とびだす!3Dこんちゅうずかん』があります。また、地球については、『火山のしくみ』『地球探検』『わくせいちきゅう』が、エコについて学べる絵本には、『ちきゅうのためにやってみよう!』などがあります。

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