ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚しかけ絵本

錯視アートの世界(Optical Illusions)

『和書:錯視アートの世界 (しかけえほん)』2013/9/17
ドーリング・キンダースリー (著), 菊池 由美 (翻訳)

『洋書:Optical Illusions』2012/8
Inc. Dorling Kindersley (Corporate Author)


(感想)
 目の錯覚を楽しむ本です。まず表紙から驚かされます。本の表紙が、渦を巻いてへこんでいくように見え、錯視アートの世界に迷い込んでいきます(表紙に特殊なシールが貼ってあります)。
 中には錯視を起こさせる絵が満載ですが、目がくらくらするような絵だけではなく、その絵がなぜ妙な感じに見えてしまうのか、錯覚を起こす仕組みに関する説明もあります。
 また、錯覚絵は、二次元だけでなく、ひっぱるしかけ、回転しかけ、飛び出すしかけ、などの三次元のしかけを利用したものあります。

 最後には、なんと、3D模型を自分で組み立てて、錯視を楽しむページもあります。「自分で組み立てる」といっても、飛び出す3D自体はほとんど組み立て済で、最後の仕上げを追加で組み立てする程度なので簡単に組み立てられるのですが、「飛び出て」いるのが「へこんで」見えるほどではないような……(頭が固いのでしょうか)。なお、この組み立ては、もう一度外して、ページに戻して本を畳むことが出来るので安心です。
 付録として「デコーダー」が本のページに挟んであり、曲がってみえる線が、実際には直線であることなどを確認することが出来ます。
 説明文はふりがなもあり、内容も分かりやすく書いてあるので、小学生ぐらいの子供が目の錯覚を楽しむしかけ絵本としても利用できますが、錯視全般について、非常によく出来た具体例つきで、網羅的に説明されているので、心理学を学ぶ大学生にとっても、かなり有用な参考書として利用できると思います。
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 また、別の作者の本ですが、この本と同じように目の錯覚を楽しむ本としては、『ふしぎの世界へ体験入学 魔法使いの学校』、『トリックアート大百科』の他、『チャレンジトリックアートアドベンチャー』、『びっくりトリックワールド』、『おもしろトリックワールド』、『あそぼうトリックアートランド』などがあります。ただし、これらの本は飛び出さない二次元の絵本です。

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