ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)

しかけ技法(日本の作家)

すぐ作れる材料&型紙つき

注文の多い料理店 (手作りポップアップ絵本)

『注文の多い料理店 (手作りポップアップ絵本)』2009/2
 宮沢 賢治 (著), 田中 伸介 (イラスト)


(感想)
 しかけ絵本を自分で作れる「手作りポップアップ絵本キット」です。
 絵本の題材は、宮沢賢治さんの有名な童話『注文の多い料理店』。狩猟にやってきた男二人が深い森の中で迷ったあげく、一軒のレストラン「山猫軒」を見つけて入っていくと……という、ちょっと怖い童話ですが、田中伸介さんの、ほのぼのしたタッチのイラストで、とても素敵な絵本になっています。
 材料はそろっていますので、はさみや両面テープなどの道具を準備して作り始めましょう。物語と絵が書いてある台紙に、切り抜いたパーツ(ミシン目入り)を貼り付けて、それぞれのしかけを作ります。最後に、まとめてバインダーに組み入れると、きれいな手作りポップアップ絵本に仕上げることが出来ます。

(内容)
・注文の多い料理店の描かれた台紙とパーツ用紙
・バインダー
・作り方解説書
 ※このしかけ絵本を作るためには、カッターやはさみ、両面テープなどの文房具を自分で用意する必要があります。(必要な用具は「作り方解説書」に書いてあります)

 この『注文の多い料理店 (手作りポップアップ絵本)』で作るしかけは、飛び出るものだけでなく、プルタブで引くもの、円盤で回転するものなど、いろいろな種類の技法を使っているので、しかけ技法を学ぶ教材としても最適です。
 田中伸介さんには、他に『3びきのくま』という手作りポップアップ絵本もあり、大きく豪快に飛び出すしかけが作りたい方には『3びきのくま』の方をお勧めしますが、技法的には、この『注文の多い料理店』の方がしかけの種類は多いと思います。丁寧な解説書がついているので、その通りに作っていけば、きれいな絵本が出来上がると思います。
 色鉛筆風に描かれたイラストが、とてもユーモラスに宮澤賢治の童話世界を表現しています。1人で作るのも楽しいのですが、親子で一緒に作ったら、最高の思い出になるのではないでしょうか。
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 田中 伸介さんの手作りポップアップ絵本、『3びきのくま』に関する記事もごらんください。
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 手作りできるポップアップ絵本はとても少ないので、以下の商品リンクでは、本を手作りする時に参考になる本を紹介します(別の作者の本です)。
 『ママの手作り布絵本―楽しい仕掛けと遊び心がいっぱい』は、布絵本を作る本です。
 『ちいさくてかわいい手づくりの本 3種類の製本レッスン』と『材料つきで すぐできる はじめての豆本』は、製本屋の美篶堂さんが、製本の仕方を教えてくれる本で、なんと材料付きです。また『はじめての手製本 製本屋さんが教える本のつくりかた』、『製本工房・美篶堂とつくる文房具』は、材料はついていませんが、同じ美篶堂さんが製本の仕方を詳しく教えてくれる本です。
 その他、『いちばんわかる手製本レッスン―手でつくる本と基本技法』、『雑貨屋さんの製本教室―2時間で気ままにつくる』も、とても参考になると思います。

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