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第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

ヴェルサイユの庭園 (のぞきからくり絵本)

『ヴェルサイユの庭園 (のぞきからくり絵本) 』2005/6


(感想)
 蛇腹式に六つの景色(平面)がつながった、奥行きのあるヴェルサイユ庭園です。中央の覗き窓から中を見ると、馬車が走り、着飾った貴婦人や紳士たちが思い思いに散策している古き良き時代のヴェルサイユ庭園が目の前に展開します。文庫本より少し大きい程度の小さな絵本なのですが、蛇腹を伸ばすとかなりの奥行があるので、覗き込むと「へえ~~」という驚きがあります。
 これは19世紀に発行されたのぞきからくりの復刻絵本です。現代のしかけ絵本の迫力などはまったくありません(しかけは一つだけです)が、非常に珍しいしかけですので、しかけ絵本好きの方なら、興味をひかれるのではないでしょうか。色彩とイラストがとてもレトロで素敵なので、持っているだけでマニア・ランクが上がるような気がします(笑)。

・1ページ目 :ヴェルサイユ庭園の入り口(のぞき窓)
・2~5ページ目:庭園を走る馬車、散策する紳士淑女たち。
・6ページ目 :ヴェルサイユ庭園の凱旋門と並木道
   *   *   *
 同じような復刻版のぞきからくり絵本には、『パレ・ロワイヤル』もあります。これは、パリの盛り場、パレ・ロワイヤルの賑やかな光景を3つののぞき穴から眺める絵本です。
 またこの技法を使った新しい絵本としては、可愛い『くまのプーさん 100エーカーの森』や、とても豪華で美しい『フラワー・フェアリーズ そっとのぞいて』などがあります。

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